養生の必要性
塗装職人のメインの仕事と言えばもちろん外壁を塗装する事に尽きますが、しかしローラーや特にスプレーを使用して塗装をする場合には塗装する場所は当たり前ですが、直接塗装をしない箇所についても塗料が飛び散る可能性がありますので気をつけなければいけません。具体的には塗装をしない場所や物に対してビニールやテープを使用してカバーをしなければいけません。この作業は専門用語で養生(ようじょう)と言いますが、今回は外装塗装作業の時に必要な養生の道具についてご紹介させていただきます。
マスキングテープ
先ず最初にご紹介させていただくのがマスキングテープです。マスキングテープとは、後からきちんと剥がせるテープになりまして、私たちの身の周りでも文房具として流行っています。ですので外装塗装でも貼って剥がすと言う作業自体は変わらないのですが、作業環境的に外壁は屋外ですので粘着力があった方が良いと言うことや後からちゃんと剥がせると言う事が大切になってきます。因みにマスキングテープで失敗してしまう事と致しましては、節約をして100円均一など安価な商品を購入して使用すると、粘着時には問題が無いのですが、しかし後から剥がそうとした場合にはテープの接着剤のみが壁面に残ってしまってベトベトになってしまったと言う事もあります。なのでこの様な事にならない様に、なるべく品質の良いマスキングテープを使用する様に致しましょう。そして一つ便利なテクニックをご紹介させたいただきますと、もしも外壁や屋根の素材によってマスキングテープがなかなか貼りにくいと言う場合に遭遇した場合には、テーププライマーと言う塗料の一種を塗る事でテープを付きやすくすると良いでしょう。
養生シート
養生をするにあたって基本中の基本となるグッズですが、養生シートになります。養生シートの意味合いと致しましては養生する物を覆う為のシート状の物になります。形状としてはシート面になりますので広い部分を覆える形になりますので、お客様の環境内にある様々な物を塗装作業時に起こり得る塗装の跳ねやスプレーの飛沫から守る事ができます。因みにアスファルトの道路であればそんなに気にならないだろうと思って養生をしなかった場合にもしも塗料が飛び散って
しまった場合には完全にクレームの対象になってしまいます。ですので養生は十分過ぎる位に行っても良いのです。
そして塗装職人が行う養生の段取りと致しましては外装塗装を行う時に足場を組む時に一緒に家や建物の周りをぐるっと囲む様に養生シートをセットします。因みに養生シートの事は業界用語ではソフトメッシュと呼ぶ事もあります。外観や使い方については基本的には透明のビニールシートで外壁を塗装する場合に窓枠等を覆う感じで取り付けます。尚、最近ではハサミやカッターがなくてもそのまま手で切れてしまうノンカッタータイプと言う物がありますので、とても便利になっています。
マスカー
次にご紹介するのはマスカーになります。マスカーは職人の道具の中でも塗装ならではのアイディアツールと言っても良いでしょう。それはどうしてかと言いますと、マスキングテープと養生シートが一緒になっている物だからなのです。ですので従来の様にシートを抑えながらテープで留めないといけないと言う作業の必要が無くなりますので、塗装職人にとっては一つで二つの機能を兼ねたとっても便利な道具になるのです。またマスカーはガムテープ程度の大きさがありまして、貼り付けた後にはビニールの部分だけを広げられる様にもなっていますので、広範囲に渡って簡単に養生を行う事ができるのです。
車用、バイク用養生カバー
最後にご紹介をさせていただく物は、車やバイクなどを丸々覆う事ができる大き目のビニール製のカバーです。実は特に住宅が密集している都内近郊では、対象となる家の持ち物だけでは無く、近隣の車やバイクに塗料が飛散してしまうトラブルもあります。ですので塗装職人としては作業環境の周辺についても冷静に観察をして、塗料がかかるかも知れないと判断した場合には隣の家の車やバイクにも養生をしておく事が必要となるのです。
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Q1. 外壁塗装の養生において、最も重要な道具は何ですか?その理由も教えてください。
最も重要なのは養生シートです。養生シートは塗料の飛散や跳ね返りから建物や周囲の物を保護し、塗装品質と周辺環境の安全確保に直結します。広範囲を覆うことができ、作業効率も向上します。
Q2. マスキングテープの選び方と、失敗しないポイントは何ですか?
高品質なマスキングテープを選ぶことが大切です。粘着力が適度で、剥がしやすく壁に残らないタイプを選びましょう。安価なものは剥がす際に粘着剤残りや壁面のベタつきの原因となるため注意が必要です。
Q3. 養生作業中に便利な道具は何ですか?また、その使い方は?
ノンカッタータイプの養生テープや養生シート用の専用カッターが便利です。これらは手で簡単に切れ、作業効率を向上させるだけでなく、安全に養生作業を行えます。特に大きな面積の養生に有効です。
Q4. 車やバイクの養生にはどんな道具が必要ですか?なぜ必要なのですか?
大きなビニールカバーが必要です。近隣の車やバイクに塗料の飛散を防ぐためです。特に都市部の密集地では、周囲の車やバイクも養生し、トラブルを未然に防ぐことが職人の信用につながります。
Q5. 養生の道具選びにおいて、コストパフォーマンスを重視するポイントは何ですか?
長期間使用でき、剥がす際に壁や物を傷つけにくい品質の良い道具を選ぶことです。安価なものはすぐに劣化や粘着剤残りのリスクがあるため、結果的にコスト増になることを避けるために、耐久性と剥がしやすさを重視しましょう。
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