塗装職人として働くためには、自分の分身とも言えるべき道具が必要です。
塗装職人は資格がなくても働ける仕事ですが、道具がなければ仕事をすることはできません。
塗装をするわけですから、当然そのための道具が必要になるわけです。
では、一体どんな道具があれば、塗装職人として働くことができるのでしょうか。
塗装職人の道具について、紹介します。
【塗装の道具について】
塗装職人の仕事と言えば、やはりメインになるのは「塗装」でしょう。
特に家の外壁や屋根などを塗ることをイメージする人が多いのではないかと思います。
その外壁塗装に使う主な道具はこちら。
〈ローラー〉
塗装時、メインで使うのはローラーです。
DIYなどで使ったことのある人もいるのではないでしょうか。
ローラーには、
・ウールローラー(羊毛ローラー)
・砂骨ローラー
などがあります。
ウールローラーは、今ある模様を潰さずに塗りたいときに使うもので、砂骨ローラーはスポンジのようになっていて、塗料をたくさん染み込ませることができるため、分厚く塗りたいときに使います。
外壁塗装の場合は、ほとんどの部分をローラーで仕上げているのです。
〈ハケ〉
ローラーでは塗れないような細かいところの塗装には、昔ながらのハケを使います。
ハケにはたくさんの種類があり、塗る場所の細かさなどで使い分けるのが一流の塗装職人というもの。
・平ハケ
・筋交いハケ
・寸胴ハケ
・木地ハケ
・隅切りハケ
たくさんの種類のハケがありますね。
〈スプレーガン〉
スプレーガンは、文字通り塗料をスプレー状にして塗るときの道具。
空気を使うものと使わないものがありますが、住宅の塗装の場合はほとんど使いません。
スプレーガンでの塗装は、周囲に塗料が飛び散る恐れがあるからです。
【養生(ようじょう)の道具について】
養生とは、塗料を塗らないところをカバーすることをいいます。
違う色にする部分や、そもそも塗装しない部分もありますよね。
その道具には、
・マスキングテープ
・シート
などがあります。
【下地処理の道具について】
最後に、下地処理の道具について紹介します。
下地処理は、塗装する部分の凹凸を取り除いたり、現在塗装されている旧塗膜を落としたりすることをいいます。
下地処理をきちんとしないと、仕上がりに大きな差が出ると言われているんですよ。
・皮スキ
・サンドペーパー
皮スキは金属製のヘラで、外壁の汚れをガリガリと落とすだけでなく、塗料の缶の蓋を開けるときなど、塗装職人の間では幅広く使われている道具。
本来の使い方以外にも多くの使い方をされているので、万能な道具と言えるでしょう。
サンドペーパーは、いわゆる紙ヤスリのことです。
デコボコしていると塗料を均一に乗せられませんので、事前に磨いて平にしておきます。
【まとめ】
塗装職人の道具について、紹介しました。
塗装職人はたくさんの道具を使い分けているので、「コレ1つがあれば大丈夫!」というようなものはありません。
道具によって仕上がりにも差が出ますから、やはりいくつかの道具を使いこなせるようになりたいですね。
あまりにも安いものはどうしてもすぐにダメになってしまうので、それなりに品質の良いものを使うことをおすすめします。
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