ダイノックシートを貼る為の準備品について
いざダイノックシートを扉に施工しようとした場合に他の壁紙施工に比べて幾ら簡単だからとは言っても手ぶらでは作業をする事はできません。ですので最低限必要なツールをご説明させていただきます。ヘラ、カッターラッカーうすめ液、養生テープ、空き缶、ドライバー、ハケ、メジャー、ドライヤー、地ヘラ、はさみなどがあれば十分です。因みにもし皆さまが既に壁貼り職人であれば基本的なツールになると思いますので、だいたいはお持ちなのではないかと思います。また使用する材料としてはダイノックシートとなり、他にダイノック用下地処理材プライマーも必要です。
下準備について
ダイノックシートを貼る前には必ず準備が必要になります。いくら壁施工職人だとしても障害物に対する手間の掛かる施工はなるべく避けた方が良いですので、対象物が扉となる場合には先ず扉そのものを外した後には扉に付いている取っ手などの全ての部品を取り外していきます。それからダイノックシートをカットしていく訳なのですが、始めにその為にもダイノックシートを貼り付けようとしている場所の大きさを測ります。またこの時の注意事項と致しましては実際の扉のサイズその物でカットをするのではなく、切りしろの分として必ず5センチ程度は長めに余裕を持ってシートをカットする様にしますので、くれぐれも間違えない様にしましょう。
次に扉の表面の汚れを落としてハケを使ってプライマーを塗って行きます。この時のコツと致しましては、ラッカー薄め液を使ってパッと拭いて表面の汚れを落としていきます。その後に粘着力を高める為にハケを使ってプライマーを塗ります。また現場がお客様のご自宅の場合には周辺にプライマーが飛び散らない様に必ず養生を行ってから作業する様に致しましょう。
ダイノックシートの貼り方
いよいよダイノックシートを貼っていく訳なのですが、先ず仮置きをしてカットしたシートの裏面を剥がして行き、その部分のダイノックシートをヘラで密着させて行きます。具体的には、プライマーが乾いた事が確認できたらダイノックシートを扉に仮置きしていきます。この部分では仮置きをした部分からズレない様にしっかりと押さえておく様にしましょう。そしていよいよここからが腕の見せ所になるのですが、仮置きをした部分からずれない様に抑えながらシートの裏面を少しずつ剥がしていき、ヘラを使って密着させていきます。また最も注意をしないといけない事なのですが、実はダイノックシートは一度貼り付けると剥がす事がとても困難となりますので注意が必要です。ですので最初のうちは練習が必要になりますが、剥がした部分をヘラを使いながら少しずつ密着させて全面を貼り付けていきます。くれぐれも一度にめくり過ぎてしまうと空気を抜いていく作業が大変になりますので一度にめくり過ぎない様に最大でも10センチ程度に留めておきましょう。
仕上げ施工について
丁寧に少しずつ引っ張ってめくりながら密着を繰り返して全面を貼り付けていく訳なのですが、仕上げの施工と致しましてはドライヤーを使いながらヘラな角を使ってしっかりと決め込んでいきます。
またこの工程のポイントと致しましては
きっちりと型を付けて行くと綺麗に仕上げをする事ができますので、覚えておきましょう。また余分な箇所がでた場合には地ヘラでしっかりと押さえて切り取る様に致しましょう。特に見栄えにも関係してきますので切り口が真っ直ぐになる様にしっかりと押さえながら真っ直ぐになる様にカットして行きましょう。
ダイノックシートの耐久年数について
では最後にダイノックシートの耐久年数についてご説明致します。一体どの位持つのだろうかと、どうしても使用する前にはお客様から質問が来ると思います。ですので参考としてお伝えしますと、垂直面でダイノックシートを使用した場合には変形や色褪せについては3年〜5年の耐久性となっています。そして傾斜面や水平面で使用した場合には垂直面に比べると短くなります。そしてもし屋外で日光の影響を受ける場合には太陽マークの印の製品を選ぶ様にしましょう。これは日光による変色が無いので安心して使用できる為です。
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