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プラスチック系床材製造方法から知る材質の特徴

プラスチック系床材の種類

プラスチック系床材職人であれば施工技術はもちろんの事、材質の事も把握をしておかなければなりません。これはただ貼るだけの技術があれば良いだろうと思っていても材料の特性を把握しておかないと施工する場所によっては耐久性に差が生じてしまう場合もあるからなのです。尚、昨今の主な床材の材質としては木材系、繊維系、プラスチック系などがありますが、その中でも特にプラスチック系の床材が多くなって来ているのが実情です。更に材料を突き詰めて行くと塩化ビ二ールシートがメインとなっています。なのでもしお客様から材質に対する質問があった場合にはどうやって製造されていてどの様な材質特性があるのかを知っておく事で職人としてプロフェッショナルだと思われて信頼性が上がる事は間違えありません。案外材質の事について知っている人は多くはありませんので、ぜひ皆さまの知識向上の為に今回の記事がお役に立てればと思っております。

射出成形について

先ず最初にご紹介をさせていただくのはプラスチックの射出成形についてです。これは別名ではインジェクションモールディングとも呼ばれておりまして、その製法と致しましては金型の中に溶解した樹脂材を圧力を加えながら流し込んでいきます。そして流し込んだ樹脂が冷却した後に金型を開いて成形物を取り出していきます。成形品としてメジャーな方法となりますので床材の他にはバケツわプラモデル、車の部品などにも利用されています。

押出成形とは

次にご紹介をさせていただく製法は押出成形になります。押出成形と言うのは射出成形と同じ要領で金型の中に樹脂を溶解させた物を流し混みます。しかし射出成形と違う部分は金型は孔が開いていますので、そのままの樹脂の流れによって引き出します。ですのでもしかすると金型と言うよりかはノズルと言った方が分かりやすいかも知れません。この方法はどちらかと言うとプラスチック系の床と言うよりかはジョイナー・塩ビパイプなどに利用されています。

真空成形とは

次は真空成形と言う方法になります。因みにこの方法は主にシート状になった物を一定の形にする為に活用されています。金型または凹形に孔を開けてその上に熱で柔らかくなったシートを乗せて、型の方から吸引すると言う方法になります。ポイントと致しましてはシートと型の間が真空になる事で型の形状が出来上がると言う物になります。主にオートバイのフードや食品のパッケージなどに活用されています。

ブロー成形とは

次はブロー成形についてですが、ブロー成形は金型の中は雄型がなく、金型の上部から溶解した材料を流し混みますが、その後に風船みたいになった樹脂に圧縮した空気を入れて金型を密着させます。尚、主にこの製法が活用されているのは醤油や脂等の食品容器となっています。

カレンダー成形とは

カレンダー成形と言うのはホッパーに原材料を入れて加熱ロールによって圧力を加えながら一定の厚みに引っ張り出します。そしてその後にいくつかのロールの間を通り厚みを調整されながらシート状の製品が出来上がります。また途中で違う材質のシートと組み合わせたり裏打ちを合わせたりします。特徴と致しましてはロールに凹凸を付けたり色々な模様をつける事ができますので、長尺床材や壁装材などに活用されています。

カレンダー加工の特徴

上項でご説明をさせていただいたカレンダー加工ですが、注意点としましては樹脂の流れについてです。射出成形だと樹脂が入って来た部分から出口までの流れができますし、押出成形ではノズルから引っ張られる方向に樹脂の流れやねじれができます。その点カレンダー加工だと何本かのロールで圧延される様に加工されますので加工が終わった後の樹脂は引っ張り方向に対して縮みが発生しています。また幅方向に対しては膨らみが発生しやすくなります。尚、昨今では可塑剤等はあまり使用されなくなりましたのでこの傾向はなくなりましたが、職人としては施工時にはこの様な加工別の樹脂の特性を覚えておくと良いでしょう。

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