施工の前の掃除が大切です。
プラスチック系床工事を行う場合にはどうしても施工後にどの様な完成系となっているかの期待や、作業に関してちゃんと貼って行けるかが気がかりになるかと思いますが、実作業の準備段階と致しましてはきちんと掃除をする事が大切となります。それはどうしてかと言いますと、フロアタイルの施工前に床に落ちている汚れやゴミが残っているともしそのまま施工作業を進めてしまうとすると、せっかく施工をしたフロアタイルが浮いてしまったり接着が不良となってしまう事で綺麗に仕上げができなくなってしまうのです。また後から作業をやり直す場合にはまた一番最初に戻らないといけませんので、時間や費用が二度手間となってしまいますので、最初の掃除もあまり軽く考えないでちゃんと行う様にしましょう。
基準となる中心線を引くこと
次に基準となる中心線を引く事についてのお話しをさせていただきます。これはどの様な方法で行うのかと言いますと、対象となる部屋の縦と横の実寸を測って各々の中心を割り出します。そしてそこにフロアタイルを貼る時に基準となる基準線を引いてゆきます。また中心線を引く時に使用するのはチョークラインになります。そしてチョークラインを使用して真っ直ぐ線を引く事ができたら上から油性ペンでなぞって行くと良いでしょう。特に一番最初の貼り始めの時の基準となりますので、大切な作業になります。
下地にボンドを塗るコツ
下地に上手くプラスチックタイルを貼って行くには下地にはボンドを塗る作業が必要となります。そしてこの場合のコツと致しましては中心線から片側だけをボンドで塗っていく様にします。具体的な作業と致しましては、部屋の奥の方からクシを使ってボンドを塗って行きますが、必ず奥側から入り口に逃げる様に広げてボンドを塗ります。その理由ですが、特に部屋が広い場合には施工の途中にボンドが乾いてしまう場合がありますので、それを防ぐ為です。ですので目安と致しましては1/4ずつボンドを塗っていく様に心がけて行きましょう。因みにあまり多くボンドを使用してしまうと今度はフロアタイルの隙間からはみ出てしまいますので適量を使うの様にしましょう。そして部屋の半分に塗ることが終わったら、オープンタイムを取る様にしましょう。
プラスチックタイルを貼る工程
では早速プラスチックタイルを貼って行く工程ですが、先ず一列目を貼っていきます。始めに部屋の中心にフロアタイルの角を合わせる様にします。そして先ほど引いた基準線の左右対称になる様に貼っていきます。そして基準線にきちんと合わせて1枚目を貼る事ができたらローラーを使ってしっかりと圧着して行きます。また2枚目以降は横にあるフロアタイルにピタッと貼り付けて貼る様にして、1枚目の時と同じ様にローラーで圧着をします。基本的には最後までこの作業の繰り返しになります。
壁際部分の処理について
そして壁際まで作業が終わったら必要な長さ分のフロアタイルをカットし、入れ込んで行きます。順序は手前の列の上にピタッと重なる様にフロアタイルを置いて行きます。そしてその上から壁際に向かってフロアタイルの端を突きつけて行ってもう一枚のフロアタイルを置きます。そして一番上と下のフロアタイルの境目に2、3回軽めにカッターを入れて切れ目を作ります。そして一番上のタイルは外して切れ目が入ったフロアタイルを折り曲げて折り目に沿ってカッターを使って切り離します。またカットが終わったフロアタイルのカット面が壁際に向かう様に入れ込んでからローラーで圧着をすれば入れ込みが完了します。因みに作業時のコツとしては端が入れ込みにくい場合にはフロアタイルの両端を先に入れ込んで、その後で真ん中をゆっくり入れ込むと綺麗にはめ込む事ができます。
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