塗装職人は資格がなくてもできる仕事であるため、なりたいという人も多いのではないでしょうか。
若い頃から、塗装職人を志しているという人もいることと思います。
さて、そんな塗装職人ですが、大まかに「塗装をする仕事」ということは知っていても、具体的な仕事内容は分からないという人もいるでしょう。
ここでは、改めて塗装職人の仕事内容について見ていきます。
塗装職人の仕事内容について、しっかりと理解しておきましょう。
【塗装とは?】
始めに、塗装職人の仕事のメインでもある「塗装」について、簡単にお話しします。
塗装とは、ペンキなどの塗料でモノの表面をコーティングする技術のこと。
ペンキ塗りと聞けば、イメージできますよね。
最近では日曜大工やDIYも流行っているので、趣味として何かを作り、それに塗装をするという人もいるのではないでしょうか。
塗装職人とは、その塗装を本業にしている職人たちのことをいうのです。
【塗装の種類と方法について】
一言で塗装といっても、その種類と方法は様々です。
塗装の方法は、「何を塗装するか」によって変わります。
どんなものを塗装するかによって、最適な方法で塗っていくのが本物の塗装職人。
何でもかんでも、同じ方法で塗装していくわけではありません。
〈建築物を塗装する場合〉
恐らく塗装職人と聞いて、真っ先に頭に浮かぶのが建築物の塗装ではないでしょうか。
建物の屋根や外壁などを塗装するのです。
塗装には雨風から建物を守ったり、サビを防ぐ働きもありますからね。
そんな建築物の塗装に使われる方法は、ハケもしくはローラーになります。
細かい部分はハケ、広い部分にはローラーと道具を使い分けていきます。
〈車体を塗装する場合〉
車やバイクなどを塗装するときには、吹き付け塗装という方法を用います。
スプレーを吹き付けて塗装するので、広い部分も細かい部分もきれいに塗装することができますよ。
〈部品を塗装する場合〉
小さな部品など複雑な形状のものを塗装するときには、電気を使って塗装をします。
・電着塗装
・静電塗装
・粉体塗装
電着塗装は塗料に電流を流して膜を張ること、静電塗装は電気のプラス極とマイナス極の性質を利用した塗装のこと、そして粉体塗装は静電気で塗装する方法です。
【塗装職人の仕事】
塗装職人は、塗装するモノによって塗装方法を見極め、最適な方法で塗装する人です。
塗装方法を使い分けることができるのが、一流の塗装職人だと言えるでしょう。
塗装職人の仕事内容は大きく分けて、建物の外壁や内壁、屋根、床などを塗装する「建築塗装」、照明や機械の部品などを塗装する「金属・木材の塗装」、そして「車やバイクの塗装」の3つになります。
どの塗装をメインにしているかは会社によって違うので、自分のやりたい塗装をメインにしているところを選んでください。
〈塗装の作業行程〉
塗装の作業行程は、「下地」「塗装」「磨き」の3段階に分けられます。
塗装する面の凹凸を取り除いたり、塗りたくない部分にマスキングすることは下地の段階で行います。
お客さんとの打ち合わせも、塗装の前段階で行っておきましょう。
塗装をしたあとは、ヤスリなどで磨いてコーティングします。
この磨きまでが終わって、初めて塗装職人の仕事が1つ完了したことになるのです。
【まとめ】
塗装職人の仕事内容について紹介しました。
塗装職人の仕事は、ただ塗装するだけではありません。
どんなふうに塗装するのか、どんな方法で塗装するのかまでしっかりと考え、塗装する対象が最もきれいに仕上がるようにすることが、塗装職人の仕事です。
資格がなくても働けますし、早い人では中学校を卒業したらすぐに弟子入りしている人もいます。
仕事内容をしっかりと理解して、塗装職人を目指してみてくださいね。
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